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感謝 犬養道子さん [思い出]

この夏、高齢でいらした犬養道子さんの訃報が流れた。
大きな影響を受けた方、ご冥福をお祈り致します。

最初の出会いは、学生時代、母が定期購読していた「ミセス」と言う雑誌に連載していた「私のヨーロッパ」。
毎月、楽しみに読んだ。
分かりやすい文章で、Rationalismに興味を持ち始めた私にこんな方が活躍なさっているのだと、憧れた。
小さい国々が、独自の言葉を守り、国境を決め、それぞれの文化を大切にしながら、互いを尊重するヨーロッパをキリスト教を含めて書かれていた。
今になれば世界大戦を経てECから始まりEUとなりリアルタイムで経験した現代史があるが、1960年代の十代の私はなるほどそうか!と思わせられた。
高校の倫理社会の時間に、1年間ベーコンとロックの話ばかりして下さった先生がいらしたが、その後のヨーロッパ大陸での歴史のつながりの今(当時)があった。
その後、資生堂の今でいうフリーペーパー?「花椿」の塩野七生さんのイタリアについての連載が毎号楽しみだった。自分と大して年が違わないのに、一家言持ってるすごいお姉さんだと。
こんな風に私の西洋史観は作られ始めた。

二人目の出産の後に初めて読んだ活字が、犬養道子著「人間の大地」だった。
直前まで夫の赴任先のヨルダンで、砂漠の中のガレキの捨て場?と思ったら難民キャンプだったりなどびっくり経験していたので、母乳が不足してきた時に安心して粉ミルクを飲ませられる国での子育てがありがたかった。
子供たちが成人するまで20年間UNHCRみどり一本に寄付を続けた。
最近は、難民さんが大変なので、難民さんの緊急援助にしている。
生きるには喜びとか希望が必要なので、食べ物だけでなくボール1個でもハーモニカ1本でも子供たちにあると良いとか、気まぐれの100万円より確実な毎年の1万円の寄付が良いとか学び、古着と一緒にスペリオパイプを入れたりした。

最近は東北の震災があり、熊本地震が続いた。
毎日すべき事を同じ様に続ける事ができる平和のありがたさ。
自分の荷を担ってしっかり生きていける様、大きな教えを頂いた。

ありがとうございました。

そして、今朝、テレビでJアラートが表示された。
キナ臭い。
狭い庭には、今朝も穏やかな時間が流れている。
平和を祈念する。

IMG_7063.jpg




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mwainfo

いつもお寄り頂きありがとうございます。世界の友のために続ける地道な援助と平和への祈念、揺るぎなく生きる軸足に拍手です。
by mwainfo (2017-08-29 17:29) 

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