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渋谷行 映画 [東京散歩]

久しぶりに、渋谷へ出かけた。
目的は、映画「歩いても、歩いても」なのだ。
児童館のそばの明治通りに新しくできたビルだった。

音もなく始まった本編で、台所の会話が聞こえてきた。
達者な希木樹林さんの、手早いお料理と会話で、次々に美味しそうなおふくろの味が出来上がっていく。
全体のストーリーの流れも、カット毎のディテールも、「これって、うちとおんなじ!」「おばあちゃんを見ているみたい!」
住まいの年季の入り方から、台所の流し周りの様子や、使わない部屋の段ボール荷物や、・・・
お料理も、使い慣れたくたびれ加減の調理道具で、ひょいひょいと仕上げている様子など、実家の老親の暮らしを彷彿とさせる。
特に、会話の展開が、そうそう!さもありなん。
という事は、かなり普遍的な物語という事なのだ。

見終わって、平穏で幸せな暮らしはいつまでも続かなく、束の間の幸福をありがたく享受し、その束の間を積分したものが、人生の幸福だとしたら、これはまさしく「絵に描いたような幸福な家族の暮らし」の映画なのではと思った。

きっと、自慢の長男を育てた頃は、教育ママだったろうと思ったり、見えない所が想像できそうな気がする。
ゴンチチのギターの音楽も良かった。

観客は、日曜の午後だったせいか、年配のカップルが目に付いた。若い人達は女性が多かった気がする。
私も気がつけば、人生のたそがれ、後は希木樹林さんの役が残されているだけとなった。
でも、若い人達に見てほしいと思った。
心を開く勇気を持って、一期一会で生きてほしいと。

外の見えるエレベーターで降りた。
上から見たら、美竹公園も素敵になっていた。

折角来たからと、隣の地下鉄ビルから地下道へ入った。
副都心線の渋谷駅を探検した。
概ね明治通りの下に収まっていた。
バス停の辺りの下では、プラネタリウムのあった東急文化会館の取り壊した跡地へ壁が抜けている?(外・空が見える)ようで、ここによく報道されている楕円形の吹き抜けがあった。

乗ってみたかったが、今日は改札外からの見学だけで、大急ぎで帰宅して、夕食の支度に取り掛かった。

お風呂で、フト気が付いた。「歩いても、歩いても」って、いしだあゆみの「ブルーライト横浜」の1フレーズだった。
楽しく過ごした日曜の午後だった。


携帯のカメラなので、スイマセン!私の影も映ってしまいました。

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こぎん

こういう静かに心にしみてくる映画・・・観たいです。
ウチの近くではどこもやってなかったです。

東急文化会館は取り壊されたんですか??
東急名画座があったところですよね?
       (のちの渋谷東急2だって調べちゃいました)
よく3本立てを観ました~~。そんな時代・・・。
懐かしい建物がなくなって・・・前に何が建っていたか・・・考えても、
分からないことがあります。
by こぎん (2008-07-15 00:04) 

tanaka-ma3

会社が目黒なので帰りに渋谷に寄ってみよう。
by tanaka-ma3 (2008-07-18 10:44) 

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