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パリ茶会4(ベルサイユ) [巡礼]

さて、旅の目的を果たし、後はお楽しみの観光だ。と言ってもセットされていたので、ガイド付の観光バスの旅となった。
茶会翌日はベルサイユへ行った。
昔のパリ滞在時には、ストが打たれて、ルーブルにも入れず、ベルサイユへは行っていなかったのだ。

パリの西方数十キロにそのままの宮殿があった。
朝一番で出かけたので、東から日が昇る、そちらの方向がパリなのだ。
革命の時には、その方向から、大勢の蜂起した革命軍?民衆?がこの宮殿に押し寄せてきたのだろう。
広く立派な建物を見学し、庭に出た。全体に東西方向が軸線となるこのロケーションの素晴らしさと、スケールの大きさがすごかった。
建物、庭園、それに続く猟場の森をなるべくそのままに保存してあったのだ。
地位を失った王家の人達はパリへ移され、略奪なども有った事だろうが、燃えたりもせず、保たれていた。
これは、自分達の文化に誇りと自信を持ち、明確な意思を持って保ってきたもののように思われた。
日本だったら、「首都まで数十キロの通勤圏内、セレブで優雅な古都の住宅地」とか言って森の一部を宅地開発して売り出しかねない状況も想像できる。
更に言えば、「世界遺産」って、ユネスコが仕掛けた保存競争?
日本では、開発の旨味がなく、不便な暮らしのまま打ち捨てられた所(失礼な言い方をお許し下さい)が保存が良いというラッキーな事で、世界遺産に指定されたりする。細々と、保存の為にボランティアが活動しているだけの所もありそうだ。
でも、国が、自治体が、文化に対する誇りと意思を持って対応しているだろうか?今なら必要なお金が無い訳ではないと思うが・・・
これが本当の世界遺産というものかと感心した。

東方向 こちらがパリの方向

庭園の写った鏡の回廊(撮る自分の姿が写っている)

北の方角


南の方角 
庭園に花があったが、バラではなかった。でも、このお庭でたくさんの会話が交わされたことだろう。

西の方角 はるか軸線上に森までが連なる


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石畳がいいです。
by (2007-10-27 14:08) 

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