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核融合研 [巡礼]

11月10日(土)岐阜県土岐市にある核融合科学研究所に出かけた。

久しぶりの東海道新幹線に初めて品川から乗った。
静かで快適な走行、あっという間の名古屋というスピード、運行を含めたシステム全体への高い信頼性、すごい進歩に感激した。

名古屋で中央線に乗り換え、多治見からシャトルバスで核融合研へ行った。
ご本尊の核融合炉が収まっている大きな建屋、半円筒のプラズマ研究棟、超伝導を研究する低温実験棟、管理棟・・・が雑木林を切開いた敷地に建っていた。

研究職員の解説付きで見学した。
やはり圧倒的な存在感を持って、ヘリカル核融合炉があった。意外に小さなものではあったが・・・
ドーナツ型の容器にプラズマを閉じ込めその周りを超伝道のコイルを螺旋状に巻いて、磁場を作って縛っていくヘリカルは、立体メビウスの帯と言うかクラインボトルと言うか、粘土と紐で作れそうだが、複素関数の世界になり金属をNCで削りだして造るのは難しそうな形状だった。
現在のご本尊の大型ヘリカルは計測器などに囲まれて、ほとんどドーナツ型の姿は見えなかった。

結局、主な研究の柱は、閉じ込めたプラズマに外からエネルギー(=熱)を与えて励起する事と、コイルに超伝導を実現するために限りなく絶対零度近くまで冷やす事、その2つの事象が、紙一重で隣り合っている為に、熱の移動を遮断する事であるように見えた。長年の疑問であった、超伝導コイルにどうやって電流を流し、衰えた時にもどうやって電気を補給するのかと言う事に、見事な実験が用意され、答えてくれていた。電磁誘導で電流を流すのだった。これですっきりした。

計画から20年ほど経ち、あと30年くらいで、核融合が実現する予定だとか・・・
夫がこの施設の伽藍配置(基本計画)を担当させていただいた事を誇りに思う。
そのために、スタッフ一同皆で核融合の勉強をした事も懐かしく思い出された。
見学者のコースも最初の計画から考えてあったのだから。
想いの一端でも感じる事ができたかな?行って良かった!

お土産は赤福もお福餅も全滅して、岐阜の名物の季節の柿の入った外郎にした。


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ういろうが核融合!
by (2007-11-15 18:33) 

芸術的な形してますね。
by (2007-11-17 14:43) 

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