SSブログ

天上の虹 [本]

まとめて休みを取り、夏休みとした。

先日、里中満智子さんをテレビ番組で拝見した。
明日香村を訪れ二上山を眺めながら、万葉時代のいにしえ人達について、静かに想いを語っていらしたのを聞いて、「天上の虹」という作品を読んでみる気になった。

私は、古典は全くダメ人間で教養がないのだが、地歴は大好き。
昔も今と同じように、ワイドショー顔負けの政変やスキャンダルがあったに違いない。
しかも、今よりもっと結婚が自由で簡単?
女性は時間軸に沿って縦に次々と結婚し、男性は同時進行で横に複数結婚していたとか。

ネットに飛びついて探してみると、ありました。
持統天皇のお話全6巻(文庫)、お値段を比較し、最安値のセットで購入。
そこのページには「コミックのオトナ買い」とタイトルが付いてた。

何しろ、昔「ベルサイユのばら」が続かずにすぐにギブアップした前科者なので、続くかな~?
筋ばかりを追ってしまうので、心情の描写が続くとスキップしてしまうかも、まあ、少しは教養が身に付くでしょうか?


読み始めて、あ~これが少女漫画の世界というものかと思った。登場人物は、恋愛の対象として存在している。
壬申の乱までは進んだが、それからは飽きてしまった。また同じ事が起こるの?
だれながらも何とか終りまで来た。里中さん申し訳ありません。

歴史で習った人物が(試験の為に書き取り練習をして覚えた名前)生身の人物として再認識できた事は良かった。古典のできる人達は、当時から「吉田の兼ちゃんも悩んで大きくなったのかな」的な親しみを持っていたようだった。
古典がからっきしダメな私が、試験の時には問題文も読まずに、回答の選択肢の中から、人間関係が一番複雑そうなものを選んで回答していた事も、あながち大外れではなかったと納得した。

それにしても、登場人物の血縁関係の難しい事と言ったら、大変だった。

そして、心はムクムクと三岐地方への興味に惹かれる。
そこは私の空白地帯だった。先日の長谷寺参りの帰途に、地図と車窓の景色を見て興味を持ったのだが、琵琶湖-奈良盆地-明日香村-吉野-伊勢が表街道だとしたら、その裏街道として吉野-伊勢-名張-甲賀-鈴鹿-桑名-関ヶ原-琵琶湖のようなルートがあってもおかしくは無いと思うようになった。まさに壬申の乱で大海人の皇子が上ったルートになる。確かにそう習ったのだが、それは、日本武尊が何処でどうしたと言うのと同様の伝説的な話として残っていただけだった。

645年から689年までの物語だった。さて、この先は・・・万葉集などは読めないが、藤原氏の台頭まで話がつながるのか?

そして、三重県と岐阜県の県境は長く三重県と愛知県の県境は短く、実は同様に埼玉県と群馬県の県境は長く埼玉県と栃木県の県境は短い事を最近知ったばかりなのだった。(関係ないけれど)

風土とそこで暮らした人達の歴史に心惹かれる。


天上の虹―持統天皇物語(第一期) 全6巻セット  講談社漫画文庫

天上の虹―持統天皇物語(第一期) 全6巻セット 講談社漫画文庫

  • 作者: 里中 満智子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/02/08
  • メディア: 文庫



nice!(5)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 4

junko

この漫画読んだことありますよ・・・中学生の時かなぁ・・・。
お話はもう、全く覚えてませんけどね。
当時は、結構楽しく読んだ記憶があります(^^)
by junko (2009-08-05 20:18) 

お好み焼き屋のおばちゃん

ベルバラは読みました・・・(笑)少年少女マンガも「しょうもな!」と思いつつ、読後はウルウルしたり、得るものがあったりで、いいものです。
by お好み焼き屋のおばちゃん (2009-08-05 22:30) 

こぎん

私も『ベルバラ』『あさきゆめみし』・・・読みました。
てっとり早く、とっかかれる・・・漫画少女でしたし・・・(^w^)
その先ですね・・・興味がわけば、やっぱり漫画以外に求めちゃいます。
長いこと、漫画も読んでいませんが・・・根が好きなので、読み始めたら、中毒症状が起こりそうで恐いです。

by こぎん (2009-08-06 08:10) 

selybar

junkoさま>
漫画の発表と同時にリアルタイムで読んでいらしたのですね。
一つの世界ですね。

おばちゃま>
私は、少年漫画の方は年季が入っていて、「少年サンデー」と「少年マガジン」は創刊号から定期購読して愛読していました。手塚治虫の「ゼロマン」とか寺田?の「スポーツマン金太郎」など面白かったです。

こぎんさん>
セットでお送りしましょうか?
by selybar (2009-08-09 18:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

8月の花嫁伊吹山行 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。