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テレビ友の会 [日記・雑感]

母がアルツハイマーとなりホームへ入居して1年が経った。
最近はお習字・手芸・歌などを楽しんで暮らし落ち着いている。
ボンボン作りやパッチワークなどでホーム内での存在感も確立したようだ。

昨年の今頃、ホームへ連れて来られて訳が分からなくなって、夜中に歩き廻り「ここは京都だから名古屋へ帰るには新幹線の切符をどこで買えるのか?」などと言っていたのが嘘の様に、現状の認識ができている。
今なら、少し?の発言でも歳相応と思えるくらいで済んでいる。
昨年母の事で、お父様がホームに入居なさっている友人に相談した時
「会いに行けなかったら、電話でも良いからお母さんと会話をしてあげて」と助言を頂いた。
兄弟で、せっせと会いに行き、従姉妹(母にとっては姪にあたる)まで動員して電話もかけた。
元気になれて本当に良かった。

そして、神戸の震災で高齢の方のお話を伺うボランティアをなさった友人に、
「ホームでご一緒の多くの方達が皆さんそれぞれの人生を生きていらして、訳が分からなくなってしまうと、どんなにお話を聞きたくても、もうその方の人生を伺う事ができないことが、なんてもったいない事か気が付いた」とお話したりしたのだった。

少子高齢化の日本、高齢者のお話が資源の少ない日本の財産かもしれない。
かつて団塊の世代として、「資源の少ない日本では人材しか資源が無い」と教育に力が入った。
その懐かしい教育ママ達が後期高齢者となっている。

そして、私は最近某放送局のコールセンターでパートタイムの仕事を始めた。
日本中からお電話がある。
震災で被災なさった方、高齢で一人暮らしの方など色々な暮らしの方々がお電話を下さる。

ご高齢の方は、必ずと言ってよいほど「年寄りだから、テレビしか楽しみが無くて」とおっしゃる。
分かります、母もそうでした。
朝、起床して淋しいから時計代わりにテレビを付け、寝るまで付けている。
もし、一人暮らしなら誰かが会話の相手をできないだろうか?
電話で良いなら、お話を聞くだけの事ができないだろうか?
それで、認知症が少しでも減るのなら何かできないだろうか?

スカイプなら無料?自宅でできる?
テレビがお友達の高齢者の「テレビ友の会」を作って、お名前も預からずに、電話番号だけ預かって
「テレビ友の会の会員さんとお話したい」とお電話してみたらどうだろう?
「そちらのお天気はどうですか?」「面白かった番組は何ですか?」
何でも良いが、どんな会話にも人間味は出るものだから、人生の先輩のお話は為になる事だろう。
そんなボランティアの仕組みができたら良いなと夢見る今日この頃だが、詐欺と間違えられるのがオチかな?

「明日は我が身」なのだが。


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