SSブログ

福井・金沢の旅(北陸先端大) [巡礼]

いよいよこの旅の本来のミッション、北陸先端大学院大学への訪問だ。

北陸先端科学技術大学院大学へのリンクはこちら
http://www.jaist.ac.jp/index-j2.shtml

野町駅から北陸鉄道に乗る。
始発から2両編成のかわいい単線だ。1両に乗客が数人しかいない。
市街地を抜け、山裾を鶴来へ向かって走る。
途中、4回ほど、上下線の交換駅があった。

沿線は、ほとんど刈り取りの終わった稲田が続く。人家が絶えない。
鶴来まで15駅30分の道程だった。

「もう見えてきている!」、気が付くと立ち上がって車両の反対側の窓に飛びついていた。
2駅手前で、丘の上に校舎群が現れた。すでにウルウルだった。

s400IMG_0591.jpg


「鶴来」の駅は古く、鶴来の街は大きかった。
2駅先が終点の「加賀一の宮」だ。

s400IMG_0647.jpg


s400IMG_0646.jpg


駅前からシャトルバスで大学へ向かった。

伺った当日は、学位授与式の日だったようだ。
そうとは知らず、忙しい中、時間を割いて施設部の方が案内して下さった。

s400IMG_0599.jpg


初代学長・故慶伊先生の建学の精神「開かれた大学」という事で、どこも開放され、いくらでも写真を撮ってよいという事だったが、思いが強すぎて?外からの写真しか写せなかった。

s400IMG_0600.jpg


図書室は開架式、特別図書室の「解体新書」を見せて頂いた。
オランダ語を学び、新しい知識・概念を日本語にした当時の若者達の手書きの和綴じ本だった。
T字ユニット・コア(両翼に教授・助教授、中央に学生)コンセプトの教室を拝見した。
若い方達が、こちらで新しい種を見つけ、育っていくよう祈らずにはいられなかった。
施設部では、知的活動の生産性向上のためサポートに、腐心なさっているようだった。

屋上を開けて眺望を見せて下さった。
白山の山々から手取川が流れ、百万石の平野が広がっていた。
ここから山が始まるというロケーションにその大学はあった。
20年以上昔、こちらを訪れた時には、造成中だった。
再び、完成・運用・活動しているこの地に立つ事ができ、胸がいっぱいになった。

esimg619.jpg


夫が基本設計(伽藍配置のようなもの)の仕事を頂き、タイプを手伝った見覚えのある分厚い報告書を開いて施設部の方が説明して下さった。
もう20年経つが、校舎内外とも手入れがよく、きれいに使って下さっていた。
これからの一人で生きる間、誇りを持って暮らして行ける。
遺された作品の地へ立つ巡礼の旅ができて、感謝!



nice!(5)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 4

ハゲアメリカーノ

おはようございます。素晴らしき大事業ですね。後世に残る仕事です。
by ハゲアメリカーノ (2009-10-04 07:31) 

ふじかわ

マスタープラン設計されたんですねw
by ふじかわ (2009-10-05 17:05) 

こぎん

selybarさんの旅の最終目的は、ここだったのですね。
なにやら、小説か映画を見ているような素敵な物語・・・
愛おしい時間だったのですね。
by こぎん (2009-10-05 21:24) 

selybar

Krauseさま>
いつもnice!をありがとうございます。

アゲアメリカーノさま>
教育は、本当に国の基礎ですね。
新しい何かがクリエイトされるよう祈っております。

ふじかわさま>
丘の上に、日本海からの季節風を受けて、誇り高く佇んでいます。

こぎんさま>
本当に、今でも胸がいっぱいです。
若い方達の活躍を祈らずにはいられません。
by selybar (2009-10-08 17:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。